院長の気ままブログ

2014.12.26更新

現代の脳科学では、睡眠とは脳の進化と共に大きく発達した大脳を上手く休ませる機能のことで、数多くの生理活動に支えられた脳を含めた体の機能を維持するための行動であるとされています。発達した大脳を持つ人間にとっては、睡眠の質が生活そのものの質を左右するものになります。つまり、より良く生きるためにはより良く眠ることとも言えます。

レム睡眠とノンレム睡眠
・レム睡眠とは急速眼球運動を伴う睡眠のことで、まぶたを閉じていても眼球が動いている眠りです。体は眠っていますが脳は覚醒に近い状態で、夢を見ていることが多いです。
・ノンレム睡眠はレム睡眠ではないという意味で、体もほぼ動かさず熟睡している状態です。
・ノンレム睡眠は変温動物と共通している眠りと考えられ、筋肉を緩ませ体温を下げ、意識レベルを最も下げます。
・レム睡眠は恒温動物特有のもので、レム睡眠の重要な役割は、ノンレム睡眠と逆の性質をもつ目覚めとの調整役をします。それによりノンレム睡眠の脳機能の長時間の停止や、体温が低下しすぎるのを防ぎます。
・まとめると、ノンレム睡眠は大脳を休ませ回復させ、レム睡眠は大脳をノンレム睡眠から覚めさせる眠りと言えます。

気持ち良く目覚めるために
・気持ち良い目覚めは睡眠パターンと密接な関係があります。
・健康な人では、ノンレムとレム睡眠が約1.5時間の単位でいくつかまとまり、1回の睡眠になっています。
・最初の2単位(寝つき後3時間)に質の良い(深いノンレム睡眠)がまとめて出現します。
・3時間以降はレムとノンレム睡眠の組み合わせになり、各単位の終了時ごとに目覚めやすくなります。
・気分よく目覚めるには、寝つき後約4.5時間、6時間、7.5時間が良いでしょう。

年齢と睡眠
○睡眠の質と量は年齢に大きく依存します。
・赤ちゃんは睡眠の総量は多く、昼夜にわたり小刻みに繰り返す
・幼児期は昼夜のリズムができ、昼寝が少なくなり夜に連続した長い眠りが出始める
・思春期から成人期は睡眠総量ほ減少する傾向を示し、個人差も大きくなる
・中高年期は加齢とともに進行する睡眠時刻のずれ、ノンレム睡眠の減少、途中で目覚めることが多くなり睡眠が分断されるなど質の低下が特徴。

人間は1日に何度も眠るパターン(多相性睡眠)を採用しているので、自分なりに工夫して快眠法を開発できる可能性があるのです。

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投稿者: コンディショニングラボ南口駅前接骨院

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