ド・ケルバン病。異様に迫力のある名前のこのケガ、これは『腱鞘炎』に一種です。指などの末端の部分を動かす腱という組織があり、その腱をぐるりと囲むトンネルのような組織が腱鞘。
ド・ケルバン病は親指側の手首の腱鞘炎を指します。使い過ぎなどで腱鞘が炎症を起こして腫れ、親指を伸ばしたり広げたりする時に腱がスムーズに通らなくなり、さらなる炎症を起こすのです。
原因は主に3つ。スマホやパソコン、スポーツなどでの親指の使い過ぎ、もともと腱鞘が狭いなどの生まれつきの特徴、女性の場合はホルモンバランスの変動などの影響が考えられ、これらが複合的に組み合わさることで発症します。腱鞘が腫れて肥大化し、指を動かすたびに腱の動きを圧迫し痛みが起こります。また、最も大切なのは親指に負担をかけないことですが、固定を嫌がる方も多く治るのに時間がかかります。
最近はスマホユーザーの男性が親指だけを使い、活発に動かしド・ケルバン病になる方が増えてきています。
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